一覧に戻る文学・評論七月七日のペトリコール持地佑季子雨上がりの土の匂いを意味する「ペトリコール」と、七夕の日付を重ねたタイトルが、過ぎ去った時間と再会の予感を静かに呼び込む。表紙は曇天のグラウンドを切り取った写真で、ナイター照明の鉄塔と緑濃い樹々を背に、白い装いの人影がひとつ立ち尽くす。淡い青と緑に湿気が滲み、縦組みの白い明朝体が空に溶け込む構図が、まだ降りやまない記憶の手触りを画面いっぱいに広げている。About出版社集英社出版年2021年判型文庫ジャンル文学・評論Credits装丁高橋健二(テラエンジン)カバー写真rikusanAmazonで見る