一覧に戻る文学・評論失踪者下村敦史雪山で消息を絶った兄を追い、弟がヒマラヤへ向かう——山岳ミステリの文庫版。極限の自然のなかで明かされる失踪の真相が、人間の業と兄弟の絆を静かに照らし出す。カバーは吹雪に半ば溶けかけた登山者の写真を全面に据え、青と白のコントラストで凍てつく稜線の冷たさを伝える。タイトルは右側に縦組みの黒明朝で大きく置かれ、雪煙に呑まれる人影と響き合う。視界を奪う風雪そのものが、消えた者の輪郭を示す装丁になっている。About出版社講談社出版年2018年判型文庫ジャンル文学・評論Credits装丁坂野公一(welle design)+吉田友美(welle design)カバー写真Adobe StockAmazonで見る