一覧に戻る文学・評論鯖猫長屋ふしぎ草紙江戸の長屋を舞台にした連作とおぼしき一冊。行灯のような落ち着いた色調の和室で、文机に向かう人物の手前に、白地に淡褐と灰のまだらをまとった猫が前景に堂々と立つ。床には絵筆や団扇、朱を溶いた小皿がさりげなく散り、白い短冊状の題箋には筆書きの題字、「猫」の一字に朱の落款めいた円が添えられる。浮世絵を思わせる構図と現代的な静けさが同居し、長屋に流れる時間の手触りまでこちらに運んでくる。About出版社PHP研究所出版年2013年判型四六判 / A5判 サイズジャンル文学・評論Credits装丁泉沢光雄装画丹地陽子