一覧に戻る文学・評論授乳深紅の地に金とベージュの花葉が手描きで広がり、その中心に白いワンピースの少女が立つ。両手は黒いリボン状のもので目元を覆い、顔を隠したまま身体だけを画面に差し出している。ワンピースの白地に置かれた濃紺の縦書きタイトルが、絵と文字の境界を曖昧にして主題を貫く。授乳という言葉と、見られることを拒むような身振り。母性や身体をめぐる微かな違和感を、装画の甘やかな色面が逆に際立たせている。About出版社かわぐちみお出版年2010年判型文庫ジャンル文学・評論Credits装丁片岡忠彦装画かわぐちみお