
プラトニックな関係をめぐる感情を、宇宙的な広がりに重ねて綴る一冊。淡い縦縞の地に青いネクタイがいくつも舞い、小花や星をびっしり寄せ集めた円形の「惑星」が点々と浮かぶ。赤い手書き風の欧文タイトルはゆるくループを描き、片仮名の邦題と著者名が同じ赤で寄り添う。下端には三角の連なりが軽いリズムを刻む。少年めいたネクタイと少女的な花模様、宇宙と身近な小物が同じ画面に平等に並び、題が示す触れずに惹かれあう距離感を、軽やかな線と色で翻訳した装幀になっている。
著高木敦史
装丁大原由衣
装画いつか
KADOKAWA / 2019年
文学・評論