
第一次大戦下のオルタナティヴな世界を舞台に、生体兵器と機械を擁する二つの陣営の少年少女を描くシリーズの第二部。今回の舞台はイスタンブール、その水際で蠢く巨大な怪物「ベヒモス」が物語の核となる。深い藍を基調に、モスクのドームと飛行艇を望む街を背景として少年が掲げるランタンの赤い灯が画面の中心を照らす。タイトルは白い明朝で大きく置かれ、上に小さく組まれた赤の英字が炎の色と呼応する。冷たい青と熱を持つ赤の対比が、この物語の世界の緊張感を一枚に凝縮している。
装丁渡邊民人+TYPEFACE
装画Pablo Uchida
Pablo Uchida / 2012年
文学・評論