一覧に戻る文学・評論宝の地図をみつけたらタイトルが示す「宝の地図」というモチーフから、日常のなかにひそむ発見や、誰かと分かち合う小さな宝物のような瞬間を描いた一冊だろうか。表紙には木漏れ日が差し込む深い森を二人の人影が分け入っていく場面が、水彩のような筆致で柔らかく描かれている。重なり合う緑と、地面に落ちる黄金色の光だまりが画面を満たし、手書き風の白いタイトル文字と小さなローマ字表記が、絵の物語性を妨げずに静かに寄り添う。これから何かを見つけに行く高揚と、緑陰のひやりとした静けさが同時に立ちのぼってくる装丁。About出版社小川恵子出版年2019年判型文庫ジャンル文学・評論Credits装丁小川恵子(瀬戸内デザイン)装画木内達朗Amazonで見る