一覧に戻る文学・評論春のオルガン少女が春の終わりに出会う家族や周囲の小さなほころびを、淡々とした視線で辿っていく物語。表紙は、うつむきがちに歩く少女と、背景にぼんやり佇むもうひとりの人影を、粗い筆致と剥落のような質感で描いた絵が中央に据えられる。沈んだ黒の空に黄緑の草地がにじみ、タイトルの黄色だけが静かに灯る。伏せられた視線と季節の境目の光が、誰にでもあった通過点の手触りを呼び戻す。About出版社新潮社出版年2008年判型文庫ジャンル文学・評論Credits装丁新潮社装幀室装画酒井駒子