一覧に戻る文学・評論世界の美しさを思い知れ額賀澪双子の弟を自殺で喪った青年が、遺骨を抱えてマルタ、台湾、ロンドン、NY、南米、東京を巡る——喪失と再生をめぐる長編。鮮烈な水色の地に、花々と熱帯の葉に覆われた頭蓋骨を据えたコラージュ的な装画が広がる。蝶や色とりどりの小片が散り、死のモチーフを陰鬱さから引き剥がしている。タイトル文字は黒の明朝を大きく崩し落とすように配し、下部の赤い帯がそれを切断するように走る。死と生、停滞と旅立ちが同じ画面で拮抗する装丁が、物語の主題を静かに引き受けている。About出版社双葉社出版年2021年判型四六判 / A5判 サイズジャンル文学・評論Credits装丁岡本歌織(next door design)装画3rdeyeAmazonで見る