
進化生物学者ドーキンスが、生い立ちから科学者として歩みはじめるまでを綴った自伝の第一巻。少年期の好奇心がどのように形成され、研究の道へとつながっていったのかが、本人の筆で辿られる。カバーは若き日の横顔をモノクロームで大きく配し、伏せたまなざしの先には、手のひらに掲げた小さなガラス瓶。そこに収まる虫らしき被写体を覗き込む静かな表情が、被写体と観察者の関係そのものを示している。和文タイトルと欧文タイトルは余白に細く縦組みで添えられ、写真の白いトーンを乱さない。観察することから始まる科学の原像を、一枚の肖像写真に凝縮した装丁。
著AdlingtonLucy、宇丹貴代実
装丁木庭貴信+角倉織音
装画おきおよぐあじ
河出書房新社 / 2022年
ノンフィクション