
明治の青年たちが抱いた思想と志を、漫画とゴーマニズム宣言の手法で描く長編論考シリーズの一冊。表紙は青一色で刷られた四人の人物像が画面いっぱいに重なり合い、その上に朱赤の太い明朝体で「大東亜論」のタイトルが縦に貫く。青と赤の二色刷りという潔い構成、面を割って配された人物の眼差し、墨書のような筆勢を残した題字が、群像劇としての熱量と歴史を論じる構えを同時に立ち上げている。色数を絞ったからこそ、人物の視線と文字の重みが正面から迫ってくる。

著EverettPercival、木原善彦
装丁鈴木成一デザイン室
装画吉田雨水
河出書房新社 / 2025年
文学・評論