
麻薬や有毒植物、薬用植物36種を取り上げ、人の欲望と植物の関係を辿るノンフィクション。表紙は上半分をグレー地に黒のシルエットで描いた植物群が覆い、ケシやキノコ、葉や実が緻密に絡み合う壁紙のような連続模様を形づくる。「FORBIDDEN BOTANICAL GARDEN」の細い欧文と明朝の「禁断の植物園」が黒い茂みに静かに浮かぶ。下半分は深い金茶の帯に切り替わり、「危険なほど、美しい。」の縦組みが添えられる。闇に沈む植物図譜と、品の良い金色の落差そのものが、魅惑と禁忌の同居を語っている。

著萱野茂
装丁鈴木千佳子
装画千海博美
山と溪谷社 / 2020年
ノンフィクション