一覧に戻る文学・評論鬼人幻燈抄 葛野編 水泡の日々中西モトオ江戸の世を背景に、鬼と人の間で揺れる若き剣士の道行きを描く時代伝奇譚の第一作。藍と群青に沈む夜の鳥居をくぐる手前、刀を携えた人物が石段に立ち、朱の柱と石灯籠の小さな灯、舞い散る蛍火のような黄緑の光点が闇のなかに点在する。タイトルの「鬼」一字だけが朱で抜かれ、白い明朝の書名と細い添字が画面の余白に静かに置かれる。光と闇の濃淡が、人ならざるものと対峙する物語の入口を象る一冊。About出版社双葉社出版年2019年判型四六判 / A5判 サイズジャンル文学・評論Credits装丁bookwall(五藤友紀、松昭教)+築地亜希乃(bookwall)装画TamakiAmazonで見る