一覧に戻る文学・評論僕は金になる桂望実将棋の駒「金」を題名の一字に重ね、賭け将棋で生きる父と家族の四十年を描いた小説。淡い水色の壁を背に、扇風機やポット、簡素な食卓を囲む四人の姿がイラストで配される。父・少年・少女・湯呑みを手にした母、それぞれの表情と姿勢がやわらかな筆致で描き分けられ、生活の温度がそのまま画面ににじむ。題字は素朴な手書き調で、「金」だけを将棋駒の五角形で囲み、家族の物語と勝負の世界をひとつの画面に重ねている。赤と黒で躍る帯文字との対比が、笑いと涙の同居する読後感を予感させる。About出版社祥伝社出版年2018年判型四六判 / A5判 サイズジャンル文学・評論Credits装丁岡本歌織(next door design)装画茂苅恵Amazonで見る