一覧に戻る文学・評論夜の側に立つ小野寺史宜夜の湖に張り出した桟橋に立つ少年と、その背後にぼんやり浮かぶもうひとつの人影。夜の暗がりを「側」として引き受ける、ひとりの人間の姿を描いた長編小説。深い藍と群青で塗り込められた夜景に、月と街灯を反射した黄の輪郭線だけが人物と板の継ぎ目を浮かび上がらせ、タイトル文字も同じ黄で揃えてある。光の届く線と届かない面とがせめぎあう構図そのものが、夜の側に立つという題を静かに引き受けている。About出版社新潮社出版年2021年判型文庫ジャンル文学・評論Credits装丁新潮社装幀室装画太田侑子Amazonで見る