
広告や書籍など、長くグラフィックの仕事を続けてきた書き手が、聞き手との対話を通じて自身の仕事観とデザインの方法論を語り下ろした一冊。白地のカバーには、青一色の濃淡で描かれた魚、気球、雲を抱く山、小さな熊といったモチーフがゆるやかに配置され、明朝体のタイトルが縦に組まれる。腰巻の赤と本文の黒、線画の青がきっぱりと分かれ、軽やかさと骨太さを同居させる。手描きの素朴さと文庫としての端正さが噛み合い、つくり手の思考そのものを写したような表紙になっている。
著内田麟太郎
装丁古屋郁美+垣内晴
303BOOKS / 2022年
文学・評論