
解剖学者・仲野徹が、古今東西の名言を独自の関西弁混じりの語り口で読み解いた一冊。生き方の指針となる「座右の銘」を、肩肘張らずに紹介する評論集である。鮮烈な蛍光オレンジを地色に、墨一色で描かれたユーモラスな線画が踊る。胡座をかいて親指を立てる大きな熊、その傍らに座る人物、枝に小鳥がとまる木。手描き文字のタイトルと余白の取り方がのびやかで、印章のような小さな丸印が画面を引き締める。鮮やかな色面と素朴な絵柄が、軽やかに語られる人生訓の温度をそのまま伝えている。
著内田麟太郎
装丁古屋郁美+垣内晴
303BOOKS / 2022年
文学・評論