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ラブカは静かに弓を持つ
文学・評論

ラブカは静かに弓を持つ

安壇美緒

音楽教室に潜入する調査員の孤独な闘いを描く長編。少年期のトラウマを抱えた人物がチェロを手に、偽りの素性で稽古場に分け入っていく物語である。表紙は深い藍を基調に、椅子に腰かけて弓を構える奏者と、その背後に静かに浮かび上がる古代魚のような巨大な影を描く。水底を思わせる気泡や淡い光、流れる髪と衣のひるがえりが画面に動きを与え、白抜きの明朝でタイトルが縦に切り込む。下部に重ねられた砂色の帯と唐草の文様が、海の底のような表側とのコントラストを生む。沈黙と緊張が、楽器の弦のように張りつめている。

About

出版社
集英社
出版年
2022
判型
四六判 / A5判 サイズ
ジャンル
文学・評論

Credits

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