
几帳面に暮らしてきた63歳の女性ブリット=マリーが、家を出て見知らぬ町にたどり着き、子どもたちのサッカーチームを率いることになる物語。表紙はやわらかな水色の空の下、白く広がる道の先に佇む後ろ姿を、フォークアート調の素朴な筆致で描いたイラストレーション。花柄のジャケットに黄色いスカート、つばのある帽子という慎ましい装いが、見知らぬ街並みへ一歩を踏み出そうとする女性の心もとなさと意志を、声高にならずに伝えてくる。

著MartinGeorgeR.R、酒井昭伸、鳴庭真人、ほか
装丁早川書房デザイン室
装画鈴木康士
早川書房 / 2020年
文学・評論