
ケン・リュウによる短篇集の翻訳版。表題作は宇宙の変遷を四季の移ろいに重ね、十篇の物語が収められている。表紙は深い藍を背景に、赤と黄が燃え上がるように広がる球体群を据え、銀河の渦とも分子模型ともつかぬ造形を映し出している。中央には細い線で組まれた英題が静かに白く浮かび、和文タイトルは余白を残して上部に小さく寄せられる。熱と静けさが同じ画面に共存する構図が、宇宙的スケールと細やかな叙情を行き来する短篇群の佇まいに重なる。
著平沢逸
装丁川名潤
カバー写真竹之内祐幸
講談社 / 2024年
文学・評論