一覧に戻る文学・評論めぐみの家には、小人がいる。滝川さり家のどこかに小人がひそんでいる──そんな囁きから始まる長編ホラーは、見えないものへの怯えが日常をじわりと侵食していく感触を抱える。表紙には夜霧に沈む洋館が水彩のにじみで描かれ、屋根と窓だけが鈍い朱に灯る。縦組みの白い明朝が画面を縦に断ち、深紅の帯には「いっぱい」「うじょうじょ」と手書きの言葉が群れて散る。静謐な絵面に這う赤の明滅が、住まいの内側で蠢く何かの気配を運ぶ。About出版社幻冬舎出版年2022年判型四六判 / A5判 サイズジャンル文学・評論Credits装丁大岡喜直(next door design)装画伊藤彰剛Amazonで見る