一覧に戻る文学・評論龍華記澤田瞳子平安末期、南都焼討前夜の興福寺を舞台に、僧兵となった青年貴族の戦いを描く歴史小説。深い焦茶を地に、五重塔と伽藍、立ち昇る雲気と龍の姿が銅色の細密な線描で全面に敷き詰められ、まるで古絵巻の一片を切り取ったような濃密な画面をつくっている。タイトルは金色の太い明朝で大きく据えられ、暗い闇から物語が立ち上がる気配を放つ。絵と文字の重なりが、火と祈りの揺らぐ時代の手触りを静かに伝えてくる。About出版社KADOKAWA出版年2018年判型四六判 / A5判 サイズジャンル文学・評論Credits装丁坂詰佳苗装画影山徹(東京イラストレーターズソサエティ)Amazonで見る