一覧に戻る文学・評論宰相A田中慎弥もうひとつの戦後を描く長編小説。日本がアメリカに統治され、英語を公用語とする「J国」となった近未来で、母の墓参に帰国した小説家が「宰相A」と対峙する物語。生成りの地に、緑の軍服を着た無数の小さな男たちが整列して塊をなす絵が刷られ、その左に重い明朝の漢字題字と小さな黒い「A」が静かに置かれる。手描きの素朴さと均質に並ぶ群像の不気味さが同居し、寓話としての政治小説の手触りをそのまま装丁に翻訳している。About出版社新潮社出版年2015年判型四六判 / A5判 サイズジャンル文学・評論Credits装丁新潮社装幀室装画大竹守Amazonで見る