一覧に戻る文学・評論この気持ちもいつか忘れる住野よる音にまつわる記憶と、確かにあったはずの感情がやがて薄れていくことへの戸惑い。届かない誰かを想いながら、それでも今この瞬間を生きる人物の独白が静かに流れていく一冊。深い黒を背景に、緑のフードをまとい俯いた少年が両手で耳を覆う姿が大きく描かれ、画面を斜めに走る黄や白の細い光線が、まるで途切れがちな音や時間の筋のように顔の周囲を貫いている。タイトル文字も同じ黄で立ち上がり、忘却の予感と、それに抗うかすかな光を一枚の中に同居させている。About出版社新潮社出版年2023年判型文庫ジャンル文学・評論Credits装丁新潮社装幀室装画与Amazonで見る