一覧に戻る文学・評論ざんどぅまの影澤村伊智1981年、沖縄からの移住者が暮らす神奈川県の一角で、海水に溺れて死ぬ不可解な事件が続く。比嘉姉妹が生まれる前、祖母・勝子の時代へ遡り、共同体に潜む排他性と怪異が呼応するシリーズの原点を描いた長編。深い藍と蛍光するような黄緑の対比で、開いた扉や水の痕跡を断片的に重ねた装画は、日常へ海が侵入する不穏さを視覚化する。大胆な縦組み題字と白い文字の揺らぎが、暗い画面に濡れた気配と切迫した動きを与えている。About出版社KADOKAWA出版年2026年判型四六判上製(344ページ)ジャンル文学・評論Credits装丁大原由衣装画田崎蟻Amazonで見る