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母親病
文学・評論

母親病

森美樹

母であること、娘であること——血縁の中に潜む息苦しさや葛藤に光を当てる短編集。生成り色の地に、窓辺へ手を伸ばす後ろ姿の女性が描かれる。三つ編みを垂らし、水色のワンピースに白いエプロンの紐を背で結んだ立ち姿。窓枠を覆うように赤と白の薔薇が絡み、内と外の境界を示す細い白枠が画面を静かに区切る。タイトルは右肩に朱の明朝で大きく、著者名も同じ朱で添えられ、絵の穏やかさに鋭い一点を差し込む。閉ざされた窓の向こうへ伸ばされた手が、表題の重さをそっと支えている。

About

出版社
新潮社
出版年
2021
判型
四六判 / A5判 サイズ
ジャンル
文学・評論

Credits

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