
日本文学に登場するお酒をめぐる32篇のブックエッセイ。山本周五郎のレモンサワーから太宰治のりんご酒まで、作品の傍らに置かれた一杯を糸口に文学を読み解く一冊。表紙は赤提灯と「BOOKS のんべえ」の暖簾が掛かる居酒屋カウンターを手描き風のイラストレーションで切り取り、三つ編みの後ろ姿、湯気の立つ枝豆、琥珀のグラスをくすんだ朱や緑で温かく彩る。淡いピンクの帯に縦組みの白抜きで「文学のとなりには、いつもお酒がある。」と添えられ、酔いと活字が同じ卓上で寄り添うような気配を漂わせる装丁。

著三浦しをん
装丁大久保明子
カバー写真前康輔
文藝春秋 / 2017年
文学・評論