一覧に戻る文学・評論猫は抱くもの大山淳子人と猫が同じ街に並び立つ短編集。誰かを抱きしめ、抱きしめられたいと願う人々の輪郭が、猫という存在を介して静かに浮かび上がる。深い青を基調にしたカバーには、後ろ姿の人物と歩み寄る猫たちが点描のように散らされ、暮れ方の路上を思わせる柔らかな筆致でまとめられている。和文タイトルは縦組みの白文字、英題は細い欧文で添えられ、水色の帯が画面下部を引き締める。距離と気配だけで関係を語る装画と、抱くという行為を問い直す物語が、ひとつの夕景のなかで響き合う一冊。About出版社講談社出版年2024年判型文庫ジャンル文学・評論Credits装丁next door design装画牧野千穂Amazonで見る