一覧に戻る文学・評論異聞浪人記滝口康彦武家の論理に追い詰められた浪人たちの生を、抑制された筆致で描く時代小説集。表題作をはじめ、武士道の建前と個の尊厳が衝突する瞬間が、史実の余白から静かに浮かび上がる。カバーは深い藍に沈む座敷の一場面で、白い上衣の浪人が端座し、背後には影に溶けた人影が並ぶ。傍らの小さな灯火が手元だけを照らし、画面に張りつめた静けさが満ちる。絵画的な構図が、物語の緊張をそのまま運んでいる。About出版社河出書房新社出版年2020年判型文庫ジャンル文学・評論Credits装丁坂野公一(welle design)装画ヤマモトマサアキAmazonで見る