一覧に戻る文学・評論空き家課まぼろし譚ほしおさなえ水辺の街を舞台に、空き家を巡る人々のささやかな邂逅と、現実とまぼろしの境を行き来する物語。淡い水彩で描かれた赤煉瓦の倉庫群と青い空、色褪せた市松模様の敷石が画面に奥行きを与え、マフラーを巻いた少女と一羽の鳥が静かな時間を漂わせる。タイトルは縦組みの明朝で、白とほのかな桃色に淡い光を滲ませ、絵の柔らかさにそっと寄り添う。日常の輪郭がふと揺らぐ感触を、画面全体の透明感で予感させる一冊。About出版社講談社出版年2016年判型文庫ジャンル文学・評論Credits装丁坂野公一(welle design)装画くまおり純Amazonで見る