人文・思想
大人の道徳: 西洋近代思想を問い直す
古川雄嗣
人格」「自由」「民主主義」「国家」といった近代の基本概念を、小学校道徳の水準にまで一度引き下げて問い直す思想書。「やりたいことをやろう」という現代的なメッセージの裏側にひそむ不自由を、西洋近代思想の枠組みから読み解いていく。表紙は、群衆らしき淡いモノクロのコラージュを背景に、タイトル「大人の道徳」の四文字を画面いっぱいの黄色で大胆に配し、その隙間を縫うように黒の明朝体でサブタイトルと著者名が走る。輝きと警句が同居する色設計が、軽やかな標語の奥にある重い問いを静かに照らしている。