
人格」「自由」「民主主義」「国家」といった近代の基本概念を、小学校道徳の水準にまで一度引き下げて問い直す思想書。「やりたいことをやろう」という現代的なメッセージの裏側にひそむ不自由を、西洋近代思想の枠組みから読み解いていく。表紙は、群衆らしき淡いモノクロのコラージュを背景に、タイトル「大人の道徳」の四文字を画面いっぱいの黄色で大胆に配し、その隙間を縫うように黒の明朝体でサブタイトルと著者名が走る。輝きと警句が同居する色設計が、軽やかな標語の奥にある重い問いを静かに照らしている。
装丁寄藤文平 北谷彩夏 杉山健太郎
装画北谷彩夏
北谷彩夏 / 2013年
文学・評論