一覧に戻る文学・評論吉祥寺の百日恋吉祥寺を舞台に、ひとと猫、あるいは恋にまつわる百日間の物語を綴った連作短篇集。深い臙脂色の地に、燕尾服やケープをまとった三匹の猫が擬人化されて並び立ち、襟元のリボンや胸に抱いた薔薇、長い尾の先までが細やかな筆致で描かれる。四隅にあしらわれた金の唐草と、白抜きにごく淡い金で刷られた題字が、舞台の緞帳のような重厚さを添えている。寓話めいた装いが、日常のすぐ隣にひそむ恋の機微を上品にすくい上げる一冊。About出版社庄野ナホコ出版年2014年判型四六判 / A5判 サイズジャンル文学・評論Credits装丁新潮社装幀室装画庄野ナホコ