一覧に戻る文学・評論八月は冷たい城恩田陸夏の校外に集う少年たちが過ごす数日を、繊細な心理の揺らぎとともに描く一冊。閉ざされた季節のひそやかなざわめきが、静かに立ち上がる。クリーム色の地に、おかっぱの少年が横顔で視線を投げる。緻密な線で起こされた髪と肌、淡い水彩で滲む青い衣、肩には白い花と小さな鳥。涼やかな色面と細密な筆致が同居し、ひと夏の張り詰めた空気を留める。右上に置かれた縦組み明朝が、繊細な像をきりっと締めている。About出版社講談社出版年2018年判型文庫ジャンル文学・評論Credits装丁鈴木久美(角川書店装丁室)装画入江明日香Amazonで見る