一覧に戻る文学・評論赫獣岸川真題に掲げられた「赫」の一字が示すとおり、赤を主調にした夜の物語。石畳の坂道が画面手前から大きく湾曲してのび、両脇には古びた家並み、奥には十字架を掲げた小さな教会と無数の星が浮かぶ。黒地に朱一色で刷られた細密なペン画は、夜闇のなかに火が灯ったような不穏さと静けさを同居させ、白く抜かれた題字だけがその赤と静かに対峙する。街全体が血色めく光に染まり、人ならざるものの気配を物語の入口にそっと据えている。About出版社河出書房新社出版年2014年判型四六判 / A5判 サイズジャンル文学・評論Credits装丁小沼宏之装画山川直人Amazonで見る