一覧に戻る文学・評論無敵の犬の夜小泉綾子行き場のない熱を抱えた少年が、東京から北九州へと突き進む暴走劇。第60回文藝賞受賞作として、若さの切実な疾走を一息に書き切った中編である。生成りの地に、墨で荒々しく刷られた犬の横顔が大きく食い込み、その上を山吹色の手描き文字がタイトルとして躍る。墨の濃淡と粗い筆致が獣の唸りを思わせ、暖色の書きなぐった文字が夜を裂く一閃のように重なって、作品が抱える野生と熱量を表紙そのものが体現している。About出版社河出書房新社出版年2023年判型四六判 / A5判 サイズジャンル文学・評論Credits装丁名和田耕平デザイン事務所+名和田耕平+小原果穂装画大野博美Amazonで見る