
カラスと心を通わせる少年を主人公にした、英国発のファンタジー児童文学の第一巻。動物と意思を交わす〈フェラルズ〉と呼ばれる存在をめぐる、闇と冒険の物語の幕開けである。表紙はくすんだ銀灰色を地に、ダークコートをまとった少年が一羽のカラスを肩に乗せ、背後には羽ばたく群れがシルエットで広がる。タイトルは荒々しい白の手描き文字で叩きつけられ、孤独と覚醒の予兆を視覚化している。少年と鳥、静と動を一枚に閉じ込めた装丁が、物語の入り口そのものとして機能する。
著濱野京子
装丁城所潤
装画あわい
静山社 / 2023年
絵本・児童書