一覧に戻る文学・評論わざわざゾンビを殺す人間なんていない。小林泰三死ねば誰もがゾンビ化する世界で起きた、密室での怪事件——ホラーとミステリが交差する一篇。表紙には濁った緑の闇から浮かび上がる、赤い瞳の少女の肖像が据えられる。タイトルは血の赤と白で縦に組まれ、英文の副題が細く脇を縫う。下部の蛍光イエローの帯が文庫らしい煽りを担い、画面全体に異常事態の張りつめた気配を漂わせている。静かでない物語の入口として、視線がまず吸い寄せられる一冊。About出版社二見書房出版年2021年判型文庫ジャンル文学・評論Credits装丁坂野公一(welle design)装画遠田志帆Amazonで見る