一覧に戻る文学・評論家庭用安心坑夫小砂川チト幼い頃に貼ったはずのシールをめぐって、妄想と現実が侵食しあう領域へ読み手を運んでいく物語。群像新人文学賞を受け、芥川賞候補にも挙げられたデビュー作である。淡いピンクを背景に、青年の整った輪郭のなかで顔のあるべき位置だけが深い宇宙へと抜け、星雲が静かに広がる。タイトルの明朝体は左に縦に置かれ、足元では赤い帯の力強い書体が響く。表層の穏やかさと、内側に開く遥かさとの落差が、本書の手触りをそのまま差し出している。About出版社講談社出版年2022年判型四六判 / A5判 サイズジャンル文学・評論Credits装丁岡本歌織(next door design)装画榎本マリコAmazonで見る