一覧に戻る文学・評論わたしの良い子寺地はるな良い子」であることの重さと、親子のあいだに流れる感情をすくいとる長篇。ベージュの紙地に、深い藍に沈む円形の世界が浮かぶ。草花文様の繁る紺の地のなか、うつむき手を組んだ少年がぽつんと立ち、紫陽花や赤い実、薊や白い鳩が花輪のようにそのまわりを縁取る。柔らかな手描きの植物が編む輪と、内側に漂う静かなさみしさとの対比が、タイトルに潜む小さなためらいをそっと浮かび上がらせる。About出版社中央公論新社出版年2019年判型四六判 / A5判 サイズジャンル文学・評論Credits装丁鈴木久美(角川書店装丁室)装画いわがみ綾子Amazonで見る