一覧に戻る文学・評論壁抜けの谷山下澄人野や谷をめぐる人や生き物の気配を、淡い記憶のように綴った短篇集。生成りの地に、薄く色づいたススキの穂と細い葉、点々と灯る黄色の小花、そして茎にとまる甲虫が、繊細な線で描き込まれる。視線は地面近くから草むらを見上げる高さにあり、縦書きのタイトル文字が穂のあいだを抜けるように立ち上がる。しゃがみ込んだ目線で、見えないものの揺らぎに耳をすませるような佇まいの一冊。About出版社中央公論新社出版年2016年判型四六判 / A5判 サイズジャンル文学・評論Credits装丁佐々木暁(カレラ)装画舘野鴻Amazonで見る