一覧に戻る文学・評論望月のあと森谷明子源氏物語』「若菜」帖を題材とした覚書形式の物語。光源氏の晩年と女三宮降嫁をめぐる宮廷の機微を、現代の作家が新たに読み直した一冊である。藍を深く沈めた夜空に金泥の満月と霞、扇をかざす貴公子と十二単の女性を細やかな筆致の日本画で配し、足元には開かれた巻物と散る桜花が添えられる。古典装画の様式美に推理小説レーベルの判型が重なり、王朝物語を謎として読み解く本書の佇まいが、表紙の構図にそのまま現れている。About出版社東京創元社出版年2018年判型文庫ジャンル文学・評論Credits装丁大野リサ装画小倉ユウコAmazonで見る