一覧に戻る文学・評論すみれ荘ファミリア凪良ゆう閉ざされた下宿「すみれ荘」を舞台に、家族とは何かを静かに問う長編。血のつながりや過去の傷をかかえた住人たちの関係が、ある来訪者の出現を機にゆっくりと姿を変えていく。生成りのような淡い地に、橙の壺へ活けた白いクロッカスと小さな菫、その下に置かれた一冊の本が描かれる。タイトルは細い手描き文字で縦に流れ、栞紐の赤がほのかな彩りを添える。簡素な静物のたたずまいに、暮らしの片隅に宿る情の手ざわりが重ねられている。About出版社講談社出版年2021年判型文庫ジャンル文学・評論Credits装丁鈴木久美(角川書店装丁室)装画夜久かおりAmazonで見る