一覧に戻る文学・評論ひこうき雲キム・エラン希望と現実のあわいに立ちすくむ人々を、抑えたまなざしで描く韓国の作家の短篇集。表紙には、灰色の水面に取り残された小さな影と遠くのクレーン、低く垂れこめた厚い雲が、写実的な絵画として静かに広がる。タイトルや著者名は縦組みで端に寄せられ、画面の大半は鈍色の空と水に明け渡されている。帯の淡いピンクが、その湿った静けさにわずかな体温をひとすじ添える。日常のかなしみを受けとめる物語の手触りが、装いからすでに立ちのぼっている。About出版社亜紀書房出版年2022年判型四六判 / A5判 サイズジャンル文学・評論Credits装丁名久井直子訳古川綾子Amazonで見る