一覧に戻る文学・評論ほろびぬ姫井上荒野ほろびぬ、と否定形を冠された姫を主題に置いた一冊。女性の内に芽吹くささやかな崩れと、それでも消えずに残るものを慎ましく掬いとる。表紙では、淡い生成りのワンピースを着た少女が首から下だけで捉えられ、素足のまわりにすみれ色と白のパンジーが群れて踏み敷かれている。くすんだセージグリーンの地に縦組みの白い書名が静かに置かれ、踏まれてなお艶を失わない花弁の質感が、儚さと強さを同時に纏う。About出版社新潮社出版年2016年判型文庫ジャンル文学・評論Credits装丁新潮社装幀室装画吉澤知美Amazonで見る