
遠未来、自転を止めた地球で巨大化した植物群が世界を覆い、人類が小さな存在へと退いていく。ブライアン・W・オールディスの代表作で、終末的でありながら奇妙に瑞々しい生命のヴィジョンを描く長編。カバーは沈みかけた赤い陽が空を焼き、霧に滲んだ密林と滝、傘状に広がる樹冠を細密な絵画として一面に展開する。タイトルは明朝の白抜きで上部右に静かに置かれ、原題「Hothouse」が下部に小さく添えられる。熱と静寂が同居する画面そのものが、この物語の長い黄昏を告げている。
著Weaver、Ashley、武藤、崇恵
装丁早川書房デザイン室
装画ミキワカコ
早川書房 / 2016年
文学・評論