
怪奇現象に挑むふたりの女性探偵を描いた連作短編集。タイトルどおりオカルトと推理が交差する物語世界が、表紙の濃密な作画にそのまま立ち上がっている。赤と黒のコントラストを背景に、煙草を指に挟む金髪の女性と俯きがちな黒髪の女性をモノクロームの細密タッチで描き、唇と爪、瓶の中身の赤だけが鮮烈に差される。古びた革鞄に箔押し風の英字、縦組みのカタカナがコラージュのように画面を貫き、文庫サイズのなかにB級ホラーの艶と探偵小説の影を同居させた一冊。

著古野まほろ
装丁西村弘美
装画九条キヨ
KADOKAWA / 2013年
文学・評論