一覧に戻る文学・評論今夜は眠れない平凡な中学生の日常に、亡くなった父が遺した莫大な遺産という事件が舞い込む——宮部みゆきが少年の視点で描く青春ミステリ。表紙はやわらかな水彩で、黄色いラグの上に向かい合って座る二人の人物と、青空をのぞかせる窓が淡くにじむように置かれる。タイトルは黒の明朝で組まれ、「眠」の一字だけが緑に染まって視線を引き寄せる。澄んだ余白と一点の色が、眠れぬ夜のざわつきと、その先にある朝の気配をそっと予感させる。About出版社宮部みゆき出版年2002年判型文庫ジャンル文学・評論Credits装丁鈴木久美(角川書店装丁室)装画志村貴子