
家事を「ない仕事」とされてきた歴史を解きほぐし、共働き時代の新しいパートナーシップのかたちを問う一冊。淡い青の線で描かれたキッチンに、エプロンで鍋を持つ男性と洗濯物を抱えた女性が立ち、二人を明るいレモンイエローの大きな雲のような色面が柔らかく包む。タイトル文字は黒で縦組みにすっと置かれ、壁の時計や鍋といった生活の道具が等身大の温度で並ぶ。重くなりがちな主題を、軽やかな線描と二色の構成でひらき、読み手の肩の力をそっと抜くような表紙だ。

著小竹哲
装丁三木俊一
装画中島梨絵
集英社 (発売) / 2023年
エンターテイメント