一覧に戻る文学・評論工場小山田浩子巨大な「工場」に職を得た三者三様の人々が、その内部の不可解な仕事と日常に取り込まれていく様を淡々と描いた中編。鋸屋根の建屋や塔状の構造物が、鉛筆の素朴な手描き線で、紙の地色を生かしたざらついた背景の上に配置される。遠近の狂いを残したまま積み重ねられたスケッチは、輪郭はあるのに実体のつかめない場所の感触を伝え、中央に置かれた朱色の題字だけが、その図面のような世界に小さく熱を点している。About出版社新潮社出版年2018年判型文庫ジャンル文学・評論Credits装丁新潮社装幀室装画Philippe WeisbeckerAmazonで見る