一覧に戻る文学・評論怒りの葡萄(上)SteinbeckJohn+伏見威蕃1930年代アメリカ、大恐慌下に土地を追われ西へ向かう一家を描いたスタインベックの代表作。生成り色の地に、線描で粗く描かれた手が果実を握ろうとする姿が薄い金茶でのせられ、その下に青灰のかすれた粒が葡萄の房として点在する。版ずれや擦れを思わせる質感が、乾いた土と労働の手触りを呼び込む。タイトルだけが黒々と据えられ、怒りも実りも、まずこの手から始まることを静かに告げている。About出版社新潮社出版年2015年判型文庫ジャンル文学・評論Credits装丁新潮社装幀室装画柳智之Amazonで見る